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●記事内容●
関節市場における普及拡大を目指していく
医薬品・健康食品・カプセル製造事業などを展開するロンザ(本社・神奈川県、小林学社長)は、関節対応素材として鶏胸軟骨由来の非変性II型コラーゲン「UC-II」を提案している。
「UC-II」は、経口免疫寛容というユニークなメカニズムを介して効果を発揮する。1日摂取目安量40mgで機能性が確認されている点も大きな特徴。
機能性が豊富なエビデンスで裏付けられており、単独投与のヒト臨床試験だけで12報の論文があるという。
戦略方針について、強みを抱えた人に、より顕著な効果が確認されているという、同社の鶴若裕仁営業部長に話を聞いた。
――「UC-II」の関節の健康に対する効果について聞きたい。他の関節対応素材との差別化のポイントは。
一つは、豊富なエビデンスを備えているという点だろう。単独投与のヒト臨床試験だけで12報の論文がある。
ヒト作用の論文まで含めると合計14報となる。他に伴う動物試験、前臨床試験、食品・飲料応用の研究1報の論文がある。
非変性II型コラーゲン「UC-II」は、変形性関節症と関節リウマチの両方への効果が豊富なエビデンスにより確認されている。
海外の臨床論文では、膝関節の痛みに対する有効性も確認。痛みを感じている被験者には、特に顕著な有効性を示すというデータも得ている。
もう一つは、経口免疫寛容というユニークな作用機序を持っている点も、従来の栄養補給型のサプリ原料とは全く異なる。
「UC-II」については、経口免疫寛容のメカニズムを持つことが、試験によって示されており、論文化されている。
非変性II型コラーゲンの中でも、経口免疫寛容のメカニズムが試験により確認されているのは、当社の「UC-II」だけだと認識している。
――経口免疫寛容とは。
経口免疫寛容とは、一定期間継続的に少量を口から摂取された成分が、生体の免疫系に攻撃対象とみなされなくなる現象のことだ。
II型コラーゲンは、もともと3重らせん構造を備えている。
体内のII型コラーゲンと同様に3重らせん構造を備えた状態でII型コラーゲンを経口摂取すると、エピトープ(抗体が認識する抗原の部分)が、
非変性のまま小腸のパイエル板に輸送され、経口免疫寛容のメカニズムを介して炎症を抑えると考えられる。
経口免疫寛容の働きにおいては、抗炎症性のサイトカインが増加し、軟骨の再生と破壊のバランスを整えることが知られている。
人体はそもそも軟骨を破壊・再生するシステムを備えているが、老化すると、破壊はそのままで、再生が遅くなりバランスが崩れる。これらが関節の問題の原因となる。
「UC-II」を摂取すると、軟骨の再生のスピードが速まり、破壊と再生のバランスが整えられると考えられる。
経口免疫寛容においては、過剰な免疫反応が抑制される。最近、坂口志文先生が、制御性T細胞(Treg)の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞したが、経口免疫寛容のメカニズムにも、
制御性T細胞が大きく関わっている。ノーベル賞と絡めることで、「UC-II」が「非変性」のII型コラーゲンであることを確認しており、その結果の詳細を専門情報誌「食品と開発」に掲載している。
――どのような試験か。
「ELISA(エライザ、酵素結合免疫吸着測定法)」、「DSC(示差走査熱量分析)」、「CD(円二色性分光法)」の三つの試験を行った。三つの試験ではいずれも、
①サンプルA(鶏胸軟骨由来の非変性II型コラーゲン)と、
②サンプルB(他社のII型コラーゲン製品)、
③サンプルC(鶏軟骨由来のB種類)と「UC-II」との比較を行った。
「非変性」であることを証明する最も信頼性の高い試験とされる「ELISA」では、「UC-II」については116.8mg/gの非変性II型コラーゲンを検出した。
他方、サンプルA、Bでは非変性II型コラーゲンを検出できなかった。サンプルBについては、115℃という温度で脱変形ピークを迎えた。
これに対して他の三つのサンプルでは、30~90度の温度域において吸熱ピークが検出されなかった。
「CD」では、3重らせん構造由来の特徴的なスペクトル形状から、「非変性」であることを同定する。
この試験においても、「UC-II」は、非変性II型コラーゲンの標準品と同様のスペクトル形状を示すことが確認された。サンプルA~Cについては、スペクトル形状が大きく異なることが分かった。
――三つの試験の結果からはどのようなことが分かるのか。
三つの試験結果からは、「UC-II」が、「非変性」状態のII型コラーゲンを含むことが改めて確認された。
一方、サンプルA~Cは、含有するII型コラーゲン自体が極めて少ないか、または変性した状態であることが示唆された。
――試験の客観性は担保されているか。
外部の試験機関である日本食品分析センターで試験を行っており、客観性は担保されている。
――最後に、機能性表示食品化の実績があるか。
機能性表示食品制度にも対応しており、既受理品では、膝・腰の表示が可能だ。「PRISMA(プリズマ)声明2020(以下2020)」に準拠した届出は既に受理されている。
25年4月1日以降の、届出の更新様式に対する対応も進めており、準備は完了している。
当社としては、①「経口免疫寛容」というユニークなメカニズム、②「1日40mg」という低用量、③「30超の12報の臨床論文」といった「UC-II」の優れた特性を訴求しながら、関節市場における普及拡大を図っていきたいと考えている。
関連製品情報
UC-II® 非変性Ⅱ型コラーゲン Prisma2020対応素材
機能性表示対応素材、ヒト臨床試験では、膝関節の不調への有意差のある論文多数。
- 種類 非変性
- 製法
- 由来
- 形状 粉末
- 規格成分 推奨摂取量40㎎中に非変性Ⅱ型コラーゲンは2.4㎎(6%)含有
- 荷姿入目 1㎏、15㎏
- 原産国(最終加工国)
- 原料原産地 アメリカ
- 機能性表示食品 実績あり
