ノウハウバンク株式会社

〒104-0061
東京都中央区銀座7丁目13番6号 サガミビル2階

会社名で探す 株式会社CICフロンティア

運動回数およびパフォーマンス向上

記事TOP

2投与量のMSMが健康男性における運動の回数およびパフォーマンスにもたらす作用について評価する非盲検無作為化実薬対照パイロット試験 

投与量とメチルスルフォニルメタン(MSM)が健康男性における運動の回復およびパフォーマンスにもたらす作用について評価する

非盲検無作為化実薬対照パイロット試験


Douglas S. Kalman PhD RD, Samantha Feldman MS RD, Andrew R. Scheinfeld BA, Diane R. Krieger MD and Richard J. Bloomer Nutrition & Endocrinology, Miami Research Associates, Miami, FL dkalman@miamiresearch.com

抄録

背景: メチルスルフォニルメタン(MSM)は、動物とヒトの双方に抗炎症作用および抗酸化作用をもたらすことが報告されている。激しい筋活動は、炎症ならびに酸化ストレスを誘発する可能性がある。我々は、パイロット試験(概念実証)デザインを用い、軽度な男性における運動の回復およびパフォーマンスのマーカーに対するMSMの影響を検討した。

方法:中強度の運動トレーニングを実施した8例の男性(27.1±6.9歳)を対象とし、1日1.5グラムまたは1日3グラムで30日間(運動前28日間、運動後2日間)にわたりMSM(OptiMSM®)を摂取する群に無作為に割り付けた。被験者には、28日間の介入期間中に18セットの脚伸展運動を実施させ、膝屈筋の筋萎縮を試みた(また、運動パフォーマンスの測定として一部用いた)。セット1~15は所定の重量でそれぞれ10回反復し、セット16~18は筋肉の動作不能を標的に実施した。筋肉痛(5ポイントLikert尺度を使用)、疲労(Profile of Mood Statesの疲労・無気力サブセットを使用)、血中抗酸化物価の状態(グルタチオンおよびTrolox Equivalent Antioxidant Capacity [TEAC])および血中ホモシステインを運動前、運動後、介入前および介入後に測定した。介入前および介入後には、運動パフォーマンス(16~18セットの膝伸展運動中に実施した合計作業量)も測定した。

結果: 筋肉痛は運動後に増加し、3.0グラムのMSMでは1.5グラムと比較して筋肉痛の減少を認める傾向があり(p=0.080)、投与群間差は1.0ポイントであった。疲労は、MSMによってわずかに減少したが(3.0グラムではp=0.073)、両投与量を統合するとp=0.087。3.0グラムのMSMでは、運動後にTEACが有意に上昇したのに対し(p=0.035)、両投与量を統合すると、ホモシステインは運動後に減少したことが示された(p=0.007)。膝伸展運動試験中のグルタチオンまたは合計作業量に対する有意な作用は認められなかった(p>0.05)。

結論: MSMは運動回復に関する所定のマーカーに望ましい影響をもたらし、1日3グラムを摂取した場合は特に顕著であると考えられる。本パイロット試験の研究および所見を拡張するため、さらに試験を実施する必要があるとされる。

目的

主要評価項目

VAS-痛みから測定する筋肉痛の評価を介し、2投与量のMSMが運動回復にもたらす作用を検討すること。

副次評価項目

TEAC、ホモシステインおよびグルタチオンの血中濃度変化から測定する酸化ストレスと細胞の健康に関する評価を介し、2投与量のMSMが運動回復にもたらす作用を検討すること。

謝辞

研究者らは、本試験にご参加いただいた参加者および試験の実施に従事されたMiami Research Associatesのスタッフに感謝の意を表する。本試験は、Bergstrom Nutritionから資金提供された。

試験製剤

それぞれ750 mgのメチルスルフォニルメタンを含有するMSM錠を各被験者に服用させた。被験者を木製剤の1.5gまたは3gを服用する群に無作為に割り付け、1日2錠または4錠を朝と夜に1日投与量の半分ずつ水で服用するよう指示した。

方法

癌齢で被験者のプレスクリーニングを実施し、潜在的候補者をスクリーニングの対象とした。すべての被験者に説明した上で同意を得た。適格な被験者(男性、18~39歳、BMI 19~28.9 kg/m²、非喫煙者、健康状態良好、運動に適切)に約33日間で3回の来院を実施させた。被験者の無作為化は、低用量または高用量のMSM群に等しい確率となるように実施し、初回試験来院の3日後に製剤の服用を開始するよう指示した。また、試験来院日前の24時間および試験来院日後の48時間は運動を控えるよう指示した。運動の遵守は、二者択一の質問票を介して評価した。次回来院までの間に31日±4日を置いた。

試験来院日には、個々の被験者の1-RMを用いて脚伸展を実施させた。運動プロトコールに先立ち、標準的な朝食を提供した。運動プロトコール後に筋肉痛と疲労感を評価した。また、運動前、運動後および運動2時間後に血液を採取し、特定の血液バイオマーカーに対する製剤の作用を評価した。各試験来院の48時間後に電話をかけ、筋肉痛と疲労感および進行状態を評価した。被験者が製剤の服用を開始してから2週間後にも電話をかけ、進行状態を評価した。

本試験は、2011年3月1日にAspire IRB (La Mesa, CA) から承認を得た。

統計的手法

本試験は概念実証パイロット試験であるため、被験者8例という限定的サンプルを取り入れた。群内および群間の変化に関するデータを解析した。有効性解析にはANCOVAを含め、ANCOVAからSEMを算出した。"R"プログラム (v2.11.1www.rproject.org) を用い、Fisherの直接確率検定、線形混合モデル解析(独立性について)およびグラフ作成を実施した。すべての連続変数にStudentのt検定を用いて経時的に解析したが、正規分布が見られない場合はWilcoxon検定を用いた。P<0.05を有意とみなした。定量的評価項目の変化はStudentのt検定またはWilcoxon検定を用いて解析したが、カテゴリーデータにはFisherの直接確率検定を用いた。

全被験者のベースライン記述人口統計

スクリーンショット 2025-10-10 11.16.20.png 63.1KB

結果

スクリーンショット 2025-10-10 11.16.26.png 108KB

副次評価項目

スクリーンショット 2025-10-10 11.18.47.png 382KB
スクリーンショット 2025-10-10 11.19.19.png 129KB

結論

本試験の結果から、高用量群ではTEACの統計的に有意な上昇が認められたため、運動直後の相対的に高い抗酸化状態が裏付けられている(p=0.035)。運動2時間後から運動48時間後まででベースライン補正筋肉痛が統計的に有意に近いこと、製剤が筋肉痛を用量依存的に改善させること、結果から示唆されている(p=0.080)。MSMは運動回復に関する所定のマーカーに望ましい影響をもたらし、1日3.0グラムを摂取した場合は特に顕著であると考えられる。安全性の懸念は認められなかった。本パイロット試験での研究および所見を拡張するため、さらに試験を実施する必要があるとされる。

Bergstrom Nutrition

関連製品情報

Opti MSM

MSM

米国認知度NO.1高純度MSM。小じわや皺を減らし皮膚の弾力性を改善し皮膚を全般的に支えられるミネラル成分。

  • 種類
  • 製法
  • 由来
  • 形状 粉末
  • 規格成分
  • 荷姿入目
  • 原産国(最終加工国) アメリカ
  • 原料原産地
  • 機能性表示食品

紹介資料