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偽物が出回る訳
プロテオグリカンは、グルコサミン市場に代わって急成長している素材です。その成長と共に、配合量を偽る商品なども現れ始めています。近年、コンドロイチンをプロテオグリカンと偽って販売されている商品まで出てきています。
プロテオグリカンの簡易分析法では、コンドロイチンでもプロテオグリカンと同じ値が出てしまうことが原因の1つです。そのため、コンドロイチンを添加してプロテオグリカン含有量を巧妙に偽ってくる会社が出てきてしまうのです。
こういった消費者を巧みに騙す商品は、HPLC法というプロテオグリカンだけ計測できる方法を用いれば、簡単に見破ることが可能です。
調査結果紹介
我々の調査では、すでに原料の段階で値を偽っている製品の存在も明らかになってきています。図は、3社のプロテオグリカン原料の分析ピークを表しています。

分析時間の経過と共に(分子量が)大きな成分から順にピーク(山)が出ます。リナイス社原料とA社原料の左のピークがプロテオグリカンです。壊れていない非変性のプロテオグリカンだけ存在する場合、リナイス社原料のような単一のピークが示されます。他社の原料では、ここまでキレイに単一のピークが示されません。A社原料のように非変性プロテオグリカンのピークが確認されても、HPLC法で分析すると半分量程度の含有量しか示さないものも存在します。さらに、B社原料のように、コンドロイチンのピークしか示さないプロテオグリカン原料も存在します。
プロテオグリカンの適正摂取量
そもそも、プロテオグリカンは、多く摂れば良いという訳ではありません。プロテオグリカンのような腸の免疫機構に働く成分は、一定量の摂取量を超えると、効果が上がらなくなると報告されています。
プロテオグリカンの場合、1日あたり5~10mgが最適な摂取量とされており、それ以上摂取しても、より高い効果は期待できないのです。
現在、機能性表示商品として販売されているほとんどの商品のプロテオグリカン摂取量が1日あたり5~10mgである理由は、ここにあるのです。プロテオグリカンの量を偽っている原料もあるので、プロテオグリカンの配合量が多過ぎる商品は、怪しむ必要があるのです。
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関連製品情報
プロテオグリカン-LS
高純度の非変性プロテオグリカン原料。純北海道産。
- 種類
- 製法
- 由来
- 形状 粉末
- 規格成分 プロテオグリカン93%、一般細菌数 3000個/g以下、カビ酵母 100個/g以下、大腸菌群 陰性
- 荷姿入目 1kg アルミ袋(内装:ポリ袋)
- 原産国(最終加工国) 日本
- 原料原産地 日本
- 機能性表示食品 実績あり